コンプレッサー比較 (VC 76、VC 2A、VC 160)
10万円近くした Native Instruments の Komplete Ultimate 10 は、耳コピのセンスくらいはありながらも、基本、まだまだ DTM の右も左もわからない中で、音色が一万以上もあるといううたい文句があったから思わず買ってしまいました。
しかし、HALion 5 さえまだ使いこなせてなくて、主にその HALion 5 を使い倒しているなか、Komplete Ultimate 10 は使っていませんでした。でもインストールはしておいたのはよかったです。偶然期待もしていなかったコンプレッサーを見つけて、いじくって、自分的に前進できたからです。
(ちなみにソフトウェア音源はどれもギガバイト~数百ギガバイトレベルのハードディスク容量を食うので、外付けハードディスク(今はUSBハブ電源駆動ので1TBも2TBもあるからそういうやつ)を用意して「ライブラリ」をそこにまとめたほうがいいです。PCのハードディスクにライブラリを詰め込むと、大容量がゆえにPCが遅くなる!)
※ライブラリ:サンプリング形式の音源だと、楽器の音を、ドもレもミもファも…全部直接録音してあって、それを鳴らしています。その録音してあるファイルは、なにせつまり、ドもレもミもファも…なのですごい量になります。それも各ねいろ毎ですから。そのサンプリング録音ファイル全部のことをさしてライブラリといいます。シンセ音源などだと桁違いにあっさりしていて、ディスク容量は食いません。
~~~
インストールはしておいたので、ちょっと立ち上げてみて、「おぉ!」という収穫があったのでした。
…学問でも、難しい本を、読めないけど、積読(つんどく)状態でもいいから買っておいて部屋の中に置いておくだけで刺激になったりして益になるみたいに、Komplete Ultimate 10 は買って損はなかったなぁと思いました。
もともとは音源にしか目がいっておらず、しかも使ってさえいなかったのが、思いもよらず付属の、あれ?こんなのついてんだ、みたいなアクセサリー的な コンプレッサーが、役に立って、勉強になったんだから、なんだか不思議に得をした気分です。
Komplete Ultimate 10 は、Native Instrument 社のいろんなソフトが詰め込まれたセットで、一万以上の音色のほかに、独立して、ピアノも入ってるし、ストリングも入っているし、ベースも入っているし、コンプレッサーも入っているし、ギター用のエフェクターもついてるし、まだ見落としがあると思うけど、そういうのが詰め込まれた商品です。
コンプレッサーは3種類入っていて (VC 76、VC 2A、VC 160) 、3種類セットで それだけで買うと 24,800 円。のわ、高っ。バンドルのほうが絶対得だ。。
以上が前置きです。
コンプレッサーは音を抑えるものです。なぜ音を抑えるかというと、音割れ(音が大きすぎてスピーカーがうなって不快な音を出す。ボーカルだと具体的に良くわかる。ボーカロイドでもいいから歌わせてみるべきです。耳を刺すので「あ、うるせっ、どうにかなんねーの?」って反射的に感じますから) を防ぐためです。音を抑えるので、音が小さくなってしまいます。そしてまた、それでは困るので、「output」や「gain」というつまみがついていて、音を上げることができます。
音が割れるのは、曲全体のうち一部だから、そこが出っ張らないように音を抑えるようにして、でもそれだとほかの音も小さくなるから、output (gain) で底上げする。ということをします。下げて、上げたんじゃ、何も変わらないじゃないか。下げて音割れが防げても上げたらまた音割れるんじゃね?と思います。そこは、きちんと設計されています。コンプレッサーの仕組みがわからなければなりません。
「ここ(動画)」 がわかりやすいです。リミッターの説明ですが、音圧アップの仕組みに興味を持ったときは適切です。
※音が割れないようにするには?→最大音圧が0dBを超えないようにすればよいだけです。リミッターで ceiling などを 0 (普通なにもしなければすでにそうなっている) にすれば、それで終わります。コンプレッサーなどでがんがん音圧を上げて、そのあとにリミッターを挿して、その曲を流しながらピークメーターをみると、みごとに ピークは 0dB のまま変化しません。それ以上にはならないのです。それがリミッターです。コンプレッサーでもリミッターの機能を兼ね備えたものがあります。あと、初心者だと、通常リミッターの天井の値(最大値):ceiling には -0.1dB とか、-0.3dB あたりを、指定するようです。
・騒音の大きさなどがdBで表されているとき、よく、何十dB とか、0 でない具体的な正の数値が使われているのは知っていると思いますが、それとは違い、音楽での0dB は、(たぶんスピーカーなどが、0dB を超えたところが音割れの限界、のように設計されている?)基準の0dB で、最大値です。超えたら音割れ、だから、通常変化している音量は、0dB以下だから、マイナスの値が変化しているのです。ボリュームのフェーダーなどでも、位置はデフォルトでは0dB の位置にあります。それがわかったら、安心して自由にフェーダーを動かしまくることができます。困ったときは、0 に戻すだけで、それがデフォルトだからです。
僕の今の段階では、コンプレッサーは音の大きさを上げるためにつかっています。本当はもっと微妙な使い方があります。今は僕は、コンプレッサーのあとにリミッターを挿して、音割れを防ぐという乱暴な(?) 使い方をしています。
音の大きさをあげるだけだったら、リミッターでもマキシマイザーでもできます。
コンプレッサーもリミッターもマキシマイザーも、機械設計~動作のしかた、としては似た者同士です。
あと、コンプレッサーでもリミッターでもマキシマイザーでも、それぞれの各社各製品(フリーのも含めて)アルゴリズムが違うから、音がいろいろ脚色されるので、それが各製品の持ち味なのです。それがいろいろなコンプレッサー、リミッター、マキシマイザーが存在している理由です。コンプレッサーは味的な違いがあり、リミッターやマキシマイザーでは音の完成度の良しあしがあるでしょう。
Waves Gold やIK Multimedia T-Racks などはコンプレッサーやエフェクターなどを寄せ集めたセットです。すぐあげられるものとして書いておきます。
では、前置きが長かったですが、やりたかったことは単なる音比較なのでさっさとやってしまいましょう。
音の違いは、実は、いいとか悪いとかはわかりません。ただ、VC 160 では、ピアノの残響音が残っていて、きれいだな、と感じました。
cubase で音量を何ももいじらないで出力すると、これです。音が小さいです。
だから音を上げたくなります。
以下、主に音圧アップのためという目的でコンプレッサーを使用してました。
ピークが0dB になるように録音しています(目視で)。なので、リミッター(=ピークが0dBを超えないようにする役割) は一応挿してますが、ほとんど~まったく作用していません。
VC 160

(これだけは違いが分かります。特に曲の後半部、アタック感の強いところで綺麗な残響がのこります)
VC 2A

VC 76

(うーん、あまり音圧の違いを感じないような…。
今確かめたらコンプ処理していないものは最大音圧-1.2dBでした。でもほかの曲のときは音の大きさの差は顕著だったんですョ。)
それぞれ向いている用途も違います(知ったかぶってすみません。用途、っていうか、好みです)。
僕がはじめて偶然使ってたみたのは VC 76 で、音質は気に留めていなかったのですが、とりあえずgainを増やすと音圧だけはグングンあがりました(もちろんリミッターは挿しています)。cubase 付属のコンプレッサーではあまり音圧があがらなかったように記憶しています。
以上でした。参考にしてください!
(この記事では、音量・音圧・音の大きさ、を同じ意味で使用しています)
しかし、HALion 5 さえまだ使いこなせてなくて、主にその HALion 5 を使い倒しているなか、Komplete Ultimate 10 は使っていませんでした。でもインストールはしておいたのはよかったです。偶然期待もしていなかったコンプレッサーを見つけて、いじくって、自分的に前進できたからです。
(ちなみにソフトウェア音源はどれもギガバイト~数百ギガバイトレベルのハードディスク容量を食うので、外付けハードディスク(今はUSBハブ電源駆動ので1TBも2TBもあるからそういうやつ)を用意して「ライブラリ」をそこにまとめたほうがいいです。PCのハードディスクにライブラリを詰め込むと、大容量がゆえにPCが遅くなる!)
※ライブラリ:サンプリング形式の音源だと、楽器の音を、ドもレもミもファも…全部直接録音してあって、それを鳴らしています。その録音してあるファイルは、なにせつまり、ドもレもミもファも…なのですごい量になります。それも各ねいろ毎ですから。そのサンプリング録音ファイル全部のことをさしてライブラリといいます。シンセ音源などだと桁違いにあっさりしていて、ディスク容量は食いません。
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インストールはしておいたので、ちょっと立ち上げてみて、「おぉ!」という収穫があったのでした。
…学問でも、難しい本を、読めないけど、積読(つんどく)状態でもいいから買っておいて部屋の中に置いておくだけで刺激になったりして益になるみたいに、Komplete Ultimate 10 は買って損はなかったなぁと思いました。
もともとは音源にしか目がいっておらず、しかも使ってさえいなかったのが、思いもよらず付属の、あれ?こんなのついてんだ、みたいなアクセサリー的な コンプレッサーが、役に立って、勉強になったんだから、なんだか不思議に得をした気分です。
Komplete Ultimate 10 は、Native Instrument 社のいろんなソフトが詰め込まれたセットで、一万以上の音色のほかに、独立して、ピアノも入ってるし、ストリングも入っているし、ベースも入っているし、コンプレッサーも入っているし、ギター用のエフェクターもついてるし、まだ見落としがあると思うけど、そういうのが詰め込まれた商品です。
コンプレッサーは3種類入っていて (VC 76、VC 2A、VC 160) 、3種類セットで それだけで買うと 24,800 円。のわ、高っ。バンドルのほうが絶対得だ。。
以上が前置きです。
コンプレッサーは音を抑えるものです。なぜ音を抑えるかというと、音割れ(音が大きすぎてスピーカーがうなって不快な音を出す。ボーカルだと具体的に良くわかる。ボーカロイドでもいいから歌わせてみるべきです。耳を刺すので「あ、うるせっ、どうにかなんねーの?」って反射的に感じますから) を防ぐためです。音を抑えるので、音が小さくなってしまいます。そしてまた、それでは困るので、「output」や「gain」というつまみがついていて、音を上げることができます。
音が割れるのは、曲全体のうち一部だから、そこが出っ張らないように音を抑えるようにして、でもそれだとほかの音も小さくなるから、output (gain) で底上げする。ということをします。下げて、上げたんじゃ、何も変わらないじゃないか。下げて音割れが防げても上げたらまた音割れるんじゃね?と思います。そこは、きちんと設計されています。コンプレッサーの仕組みがわからなければなりません。
「ここ(動画)」 がわかりやすいです。リミッターの説明ですが、音圧アップの仕組みに興味を持ったときは適切です。
※音が割れないようにするには?→最大音圧が0dBを超えないようにすればよいだけです。リミッターで ceiling などを 0 (普通なにもしなければすでにそうなっている) にすれば、それで終わります。コンプレッサーなどでがんがん音圧を上げて、そのあとにリミッターを挿して、その曲を流しながらピークメーターをみると、みごとに ピークは 0dB のまま変化しません。それ以上にはならないのです。それがリミッターです。コンプレッサーでもリミッターの機能を兼ね備えたものがあります。あと、初心者だと、通常リミッターの天井の値(最大値):ceiling には -0.1dB とか、-0.3dB あたりを、指定するようです。
・騒音の大きさなどがdBで表されているとき、よく、何十dB とか、0 でない具体的な正の数値が使われているのは知っていると思いますが、それとは違い、音楽での0dB は、(たぶんスピーカーなどが、0dB を超えたところが音割れの限界、のように設計されている?)基準の0dB で、最大値です。超えたら音割れ、だから、通常変化している音量は、0dB以下だから、マイナスの値が変化しているのです。ボリュームのフェーダーなどでも、位置はデフォルトでは0dB の位置にあります。それがわかったら、安心して自由にフェーダーを動かしまくることができます。困ったときは、0 に戻すだけで、それがデフォルトだからです。
僕の今の段階では、コンプレッサーは音の大きさを上げるためにつかっています。本当はもっと微妙な使い方があります。今は僕は、コンプレッサーのあとにリミッターを挿して、音割れを防ぐという乱暴な(?) 使い方をしています。
音の大きさをあげるだけだったら、リミッターでもマキシマイザーでもできます。
コンプレッサーもリミッターもマキシマイザーも、機械設計~動作のしかた、としては似た者同士です。
あと、コンプレッサーでもリミッターでもマキシマイザーでも、それぞれの各社各製品(フリーのも含めて)アルゴリズムが違うから、音がいろいろ脚色されるので、それが各製品の持ち味なのです。それがいろいろなコンプレッサー、リミッター、マキシマイザーが存在している理由です。コンプレッサーは味的な違いがあり、リミッターやマキシマイザーでは音の完成度の良しあしがあるでしょう。
Waves Gold やIK Multimedia T-Racks などはコンプレッサーやエフェクターなどを寄せ集めたセットです。すぐあげられるものとして書いておきます。
では、前置きが長かったですが、やりたかったことは単なる音比較なのでさっさとやってしまいましょう。
音の違いは、実は、いいとか悪いとかはわかりません。ただ、VC 160 では、ピアノの残響音が残っていて、きれいだな、と感じました。
cubase で音量を何ももいじらないで出力すると、これです。音が小さいです。
だから音を上げたくなります。
以下、主に音圧アップのためという目的でコンプレッサーを使用してました。
ピークが0dB になるように録音しています(目視で)。なので、リミッター(=ピークが0dBを超えないようにする役割) は一応挿してますが、ほとんど~まったく作用していません。
VC 160

(これだけは違いが分かります。特に曲の後半部、アタック感の強いところで綺麗な残響がのこります)
VC 2A

VC 76

(うーん、あまり音圧の違いを感じないような…。
今確かめたらコンプ処理していないものは最大音圧-1.2dBでした。でもほかの曲のときは音の大きさの差は顕著だったんですョ。)
それぞれ向いている用途も違います(知ったかぶってすみません。用途、っていうか、好みです)。
僕がはじめて偶然使ってたみたのは VC 76 で、音質は気に留めていなかったのですが、とりあえずgainを増やすと音圧だけはグングンあがりました(もちろんリミッターは挿しています)。cubase 付属のコンプレッサーではあまり音圧があがらなかったように記憶しています。
以上でした。参考にしてください!
(この記事では、音量・音圧・音の大きさ、を同じ意味で使用しています)